ウォークマンの基礎知識2 ハイレゾ編


ハイレゾ
前回の基礎知識に続き第2弾をお届けします。
今回はハイレゾなどの高音質技術についてご説明いたします。

そもそもCDやハイレゾ音源と言うのは、原音をデジタル化したものです。

聞いたことがあるかもしれませんが、実はCDは音を全部収録しきれてはいないんです。
CDの容量も限られていますので、情報量におさえるために、記録しきれない音の領域があるのです。

ハイレゾは、CDに入りきらなかった音の情報量をたくさん持っていて、原音をより細かくデジタル化し、保存しています。

ハイレゾ

つまり「音の太さ・繊細さ・奥行き・圧力・表現力」がCDとは段違いなんです。
アーティストの息づかいやライブの空気感など、CDでは聴こえなかったディテールやニュアンスを感じ取れるのがハイレゾなんです。

ハイレゾの話になってちょっとややこしくなるのが kHzとbit という表現。

kHz で表される数値をサンプリング周波数と言い、bit で表される数値を量子化ビット数と言います。

両方とも音の情報量の多さを表す単位なのですが、サンプリング周波数の数値が大きいほど高い音域まで再現できます。
量子化ビット数の数値が大きいと、より細かい音まで再現できます。

ハイレゾ

 これを踏まえて、CDとハイレゾの情報量を比較すると

ハイレゾ

ハイレゾはCDの約6.5倍の情報量を持っていることがわかります。

ちなみにハイレゾで主流となっているファイル形式が FLAC という形式になります。
音楽のファイル形式で有名なのはMP3ですが、 FLAC とMP3 では情報量が圧倒的に違います。

MP3はデーター量をコンパクトにすることができますが、部分部分をざっくりカットしてデーター量を小さくしているので、再生、復元するときに完全な状態には戻りません。

一方、FLACは原音を効率よく圧縮しながらも、再生時には元の情報を完全に復元することできます。

ハイレゾ

「コンパクトさ」と「情報量の維持」を両立できるのが、FLAC形式と言う訳です。

ただ、現状を見てみますと、MP3や配信サービス系の音源は非常に多く、全てをハイレゾで聴くという事は難しいのも事実です。

そんな時に役立つのが「DSEE HX」という技術です。

ハイレゾ

この技術を簡単に言うと、どんな音源でもハイレゾ級の高音質にアップスケールしてしまうというもの。MP3などで失われた音の情報を自動で補完してくれる高音質技術です。

また、ハイレゾはワイヤレスでもお楽しみいただけます。

ソニーが開発した「LDAC」という技術は、ハイレゾ音源をダウンコンバートすることなく処理することができ、数あるBluetoothのコーデックの中でも「LDAC」はハイレゾワイヤレスオーディオに認定されています。

ハイレゾ

ソニーのハイレゾ対応ウォークマンならワイヤレスでもハイレゾがお楽しみいただけます。

店頭でも様々なジャンルのハイレゾ音源をお楽しみいただけます。
外出規制が解除になりましたら是非店頭にてお試しください。

サウンドイレブン店長 横田でした。

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